× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 昨夜のアルトの件が引っかかって、今日も裏通りへ向かう。 雨はまだ降っていた。天候はもうしばらく落ち着かないのだろうか? 裏通りには、結局呪いもトラップも、特に発見することはできなかった。 …あの人自身にしか、あの現象は引き起こされないんだろうか? 巡回中のシロチカと出会って、花痣の症状に、目の色が変わると言ったものは無いと聞いた。 他にもいくつか花痣の症状について聞いたが、シロチカとの内緒だ。 シロチカと、妹のマツリカちゃんと今度中央広場のラ・ルーシュに行く約束を交わす。 少し疲れたように見えていたシロチカの、息抜きになればいいのだけれど。 本当にシロチカは、甘いものと妹のことが大好きなんだな。 兄弟か…俺は一人っ子だから、少し羨ましいかもしれない。 上の文章を書いていたら、エリーが膝の上に座り込んできた。 ごめんよ、エリーも立派な家族さ。今日は一緒に寝ようかな。 PR 一日中雨が降っていた。 稽古と庶務の間を縫って、和傘を持った母様と少しだけ外に散歩に出かける。 傘の柄が変わる様子に、母様と二人で驚いた。 傘を受け取った時に、少しだけ水をかけて見せてもらっていたけど、やはりそれとは違う。 今日はやけに書類が多くて…仕事が深夜まで及んでしまった。 夜の雨を見ると、あの日を思い出して…つい、歓楽街近くまで出かけてしまって。 でも、今思うと、その判断は良かったかもしれない。 治安部隊のあの中性的な人…アルトは、もし、俺や鍛冶師のプロミス兄さんがやってこなかったら、 今頃倒れてしまっていたのかもしれない。 とても真面目で…勤勉な人なんだろう。 裏通りを抜けたら、本当にみるみる体調が戻ったみたいだけど…、 本当に病院に行ってくれるだろうか? それだけが、少し心配だ。 瞳の色が切り替わる病気…いや、呪いかな。そういう物が、あるのだろうか。 アルトを治安部隊まで送ったあと、プロミス兄さんを2番街まで送る。 ゆったりとした雰囲気を持った、良い人だ。 屋敷に戻ったのは遅い時間になってしまったが、どうにかみんなを起こさずに帰れたみたいだ。 …起きてないよな? 昼間は、和傘を差して散歩に出かけるという母様に付き添って、一番街の公園まで一緒に歩く。 近所の奥方たちとも、少しずつ打ち解けているらしい。本当によかった。 和傘について、話題は持ちきりだったな。アメリア姉さんに感謝しないと。 今日は、約束の手合せをフォルズと行う日だった。 母様と屋敷に帰った後、軽くストレッチとスパーリングをして、待ち合わせの酒場まで向かう。 ストリートファイトが、どちらが勝つかお金を賭けるものだなんて、知らなかったよ! 俺は、フォルズと試合が出来ればそれでよかったから、お金は賭けなかったけど。 結果は、俺の奥の手…魔術暴発で、俺の勝ちになった。 だが、あのまま戦っていたら、確実に戦術負けしていたことだろう。 フォルズは、心から戦いを楽しんでいた。 俺も戦えるのを心待ちにしていたけど、 …なぜだか、戦いの時に見たフォルズの笑顔が、頭から離れない。 恐れ…だと思う。何に俺は恐れているのか、それはまだわからない。 フォルズと会うと、いつも服を脱いでいる気がする。 彼も言っていたが、ゆっくり話をしてみたい。 手合せの後は病院に行ったけど、口に出来た傷は大したことは無いらしい。 数日ガーゼを当てていれば、すぐに治るそうだ。 フォルズの火傷も、数日で治るものらしい。本当に良かった。 ベックマン流の改善法、弱点。そういったものが後少しで完全に分かる気がする。 明日、父様が元気だったら、相談してみよう。 夜、お世話になっている方の食事会へと向かった。 だけど、みんな「花」のことが心配みたいで、話もそこそこに、食事会は終わってしまった。 帰り道に、「花」の病気…「花痣」にかかった冒険者を見つける。 ルノーが通りかからなければ、俺は一体どうなっていたんだろうか。 「黒い種子」…治安部隊や、病院の人達はアレをそう呼んでいた。 アレに、触れていたら、俺も… 考えるのはよしておこう。今は、ルノーに感謝を。 病院で、治安部隊の隊員の肩から聴取を受ける。 逃げていったと思われる黒いローブの人物のこと、黒い種子のこと、 覚えていることは全て話した。 …治安部隊の人たちも、チェ病院の人たちも、みんなどこかピリピリとした雰囲気だった。 ゲオルクさんや、シロチカ、ラハナー兄さん、テオ兄さん、イグナート、ウォルト… 最近会えていないけど、ここ最近で体調を崩していたりしていないだろうか。 花痣にかかったり、していないだろうか? ローメット先生も、医者だから、今頃仕事の最中かもしれない。 俺に出来ることは、自分が花痣にかからないこと。注意を怠らないこと。 ベックマン家、門下生を守ることが、当主としての義務だ。 花痣と魔女の騒動が収まるまでは、よく用心しておかないと。 最近、街が騒がしい。 「魔女」とか「花」とか、主にその話題でもちきりだ。 まさか、自分がその話題の魔女と遭遇するとは、思いもよらなかったんだ。 酒場で一人座っていたら、たくさんの猫に襲い掛かられるなんて! それが魔女の悪戯だと知るのはもう少し先の話だったけど。 俺と同じく、魔女の悪戯にかかって水を浴びせられたフォルズから、 そのことを教えてもらった。 フォルズは冒険者ギルドの一人で、ギルドでも花についての依頼がいきなり増えたらしい。 病気、らしいけど…屋敷のみんなにも、門下生にも、 街に出る時はよく注意するよう、明日召集して言っておかないと。 フォルズと、手合せの約束をした。 恐らく、彼は棍を主に使う戦い方だと思う。 そういえば、 最後に手合せをしたのはアメリア姉さんとだったな。あの人の力も相当のものだった。 街の戦士と戦うのは久しぶりだ。今から楽しみだな。
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