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波打ち際を散策していたら、誤って水を思い切り被ってしまった。 全身びしょ濡れで困り果てていたところを、 通りがかった医者のトリノス先生に助けてもらう。 トリノス先生は、とても不思議な人だった。 遠い東の山奥からやってきた、鹿人と木の精霊のハーフ… 随分長い時間を生きているようで、俺のような年代は孫、に見えるらしい。 聞いたことの無い言語を、たくさん教えてもらった。 頭の枝を使った魔術も見せてもらう。 「代償」とは…俺の考えている魔力では無いのだろうか? 上手くはぐらかされたような気がするが、彼はとても良い人だから、 悪い含みがあってのことでは無いと思う。 長い時間話をした後、 一番街まで空を飛んで送ってもらったが…… 宙に浮く、空を飛ぶ、というのはああいう感覚なんだな。 最初は恐怖が勝っていたが、段々慣れて下を見ると、町並みを一望することが出来た。 笑って別れたが、次に会う時がもう楽しみになっている。
約束があるというメイドのミアキルを、三番街の途中まで送る。 恋人が三番街の工場で働いているらしく、仕事柄会う機会もそう無いらしい。 三番街は治安が悪いから、と待ち合わせ場所近くまで一緒に向かったが… その判断は間違いでなかったのが少し残念だ。 ムカデの亜人…。 あの後、彼を捕まえることはできなかったそうだ。 彼の立ち振る舞いは、喧嘩や戦闘という行為を楽しんでいるものだった。 途中、参戦してくれた少年にも悪いことをしてしまった。 戦闘から離脱したことはわかったが、あれから再び亜人と出くわしていないことを祈る。 亜人のことを思いだすと同時に、 何故かフォルズの顔が浮かんでしまった。 何故、俺は亜人とフォルズの顔を一緒に思い出したのだろうか。 彼は…他者を無差別に攻撃するような人では決してないのに。 兼ねてより約束していた、ユリウス姉さんを屋敷へ招く。 紅茶を飲み、菓子を食べて、語らう。なんでもないことかもしれないが、 俺にとっては新鮮でとても楽しいひと時だった。 街の友人を家に招いたのは、そういえば今日が初めてだったな。 本当に色んなことを話した。 花痣のこと、魔術のこと、好きな食べ物のこと、そして…俺の言動のこと。 少しだけ、女性と話す時の言葉に気を付けてみる。 しかし、ほとんどの女性は俺に見向きもしないから、きっと大丈夫だと思うけど。 エリーもユリウス姉さんのことを気に入ったようだ。 今度屋敷に来る時はアップルパイを焼いて持ってきてくれるらしい。 その時は、先にエリーを部屋に入れて出迎える準備をしておこう。
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